2020年9月に島根大学医学部附属病院に赴任し，脳神経内科と脳神経外科の先生方と共に高度脳卒中センターを立ち上げ，3年になろうとしています．救急診療体制も整い，脳卒中ホットラインも広く認知され，昨年は県内の医療機関や救急隊から257件のご連絡をいただきました．県内で2施設の一次脳卒中センターコア施設にも認定され，tPA静注療法や血栓回収療法も大幅に増加してきています．2021年10月には山陰ではじめて脳卒中ケアユニット3床を開設し， 2022年4月からは病棟の改修を経て6床で運営し，高い稼働率を維持しています．日夜，専門看護とリハビリテーションがコラボレーションし，患者さんの回復を促しています．
　脳卒中診療も軌道に乗り，脳神経外科の先生方と共に脳血管障害の血管内治療や開頭術に取り組んで参りましたが，8月1日付けをもちまして脳神経外科学教授に就任いたしました．脳神経外科では脳腫瘍，頭部外傷など診療の幅が広がりますが，関係各所と連携し，最善を尽くしたいと思います．また，県内の関連施設の脳神経外科診療を充実させると共に，学生教育を含めて，次の世代を担う人材を育成してゆきたいと考えています．県内の医療機関の皆様には脳神経外科診療におきましても患者さんのご紹介やリハビリテーションなどでお世話になることと存じます．今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます．